ポールの溝と収納力の関係

ポールの溝と収納力の関係

ルミナスのスチールラックは、ポールにシェルフ(棚)を取り付けるだけのシンプルな設計です。
シェルフは、ポールに2.5cm間隔で刻まれている溝に合わせて、上下に移動させることが可能です。
今回、さまざまな業務環境でも活用されているグッズを使用し、スチールラックがどれくらいの収納力があるのか参考例を紹介します。

ポールに刻まれた“溝”の役割

スチールラックのポールには、2.5cm間隔で溝があります。この溝は、デザインとしてあるのではなく、大きな役割を持っています。スチールラックは、ポールにスリーブ(取り付け用パーツ)を付けることでシェルフ(棚)の位置を決めるのですが、そのスリーブを固定させるのが、ポールに刻まれた“溝”になります。ポール全体に溝を刻むことで、大きく収納スペースを有効につくりだせることもスチールラックの魅力です。

ポール径に刻まれた溝にスリーブを設置し、シェルフのリングをはめることで棚位置を固定します。シェルフに関わらず、パーツの固定でもスリーブを使用します。

スリーブのサイズは、ポール径によっても異なりますが、ポールに取り付ける際に、2つ分の溝を覆います。

ポールの長さごとの“溝”の数

ルミナスのスチールラックは、さまざまなシリーズを展開しており、シリーズによってポールを個別パーツとして展開しています。
以下の表は、ルミナスの旗艦シリーズであるレギュラーシリーズの「基本ポール」の各サイズにおける溝の数をまとめています。なお、レギュラーシリーズには、基本ポールと呼ばれるポールを12サイズ(長さ)取り揃えています。

ポール別の溝の数(ポール径25mm)

型番ポール長さ溝の数商品ページ
25P01516cm4商品を探す
25P03031.5cm10商品を探す
25P05047cm16商品を探す
25P05454.5cm19商品を探す
25P07067.5cm24商品を探す
25P07572cm26商品を探す
25P09090cm33商品を探す
25P120121cm45商品を探す
25P150151cm57商品を探す
25P170174cm66商品を探す
25P180179cm68商品を探す
25P210209.5cm85商品を探す

スチールラック内の収納スペースの測り方

ポールに長さがあり、溝の数が多い方が収納スペースが広くなり、多くの棚を取り付けることも可能です。実際に収納したい物のサイズによって、棚の位置や棚の数を決めることでスチールラック内の収納スペースを有効に活用することも可能です。
なお、シェルフの取り付けるためのスリーブは、2つ分の溝を使用する(覆う)ことになるため、上記リストの25P170(長さ174cm)のポールを使用した定番の5段ラックの場合、下記のような収納スペースがあると計算することが可能です。

NLH9018-5の場合

①ポールの溝の全体数
25P170を使用しているため、溝の数は66

②スリーブが覆う溝の総数
スリーブが2つの溝を覆うため「棚の数×2」になるが、ポール最下部にスリーブを取り付ける場合は溝を1つしか使用しないため、計算式は『棚の数×2-1』となり、今回の場合は、『5×2-1』で9になります。

収納スペース分の溝の数
①66 ー ②9 = 57
溝57分の収納スペースが確保されます。

業務用環境でのラックの積載量とは

計算はできても、実際に置きたいものがどれだけ載せられるのか知りたい方も多いと思います。今回、人気サイズの長さ174cm(25P170)のポールを使用し、業務環境で使用するさまざまな物を載せた場合、どれくらいの積載が可能なのか参考例をご紹介します。

ケース1 一斗缶の場合

一斗缶は、尺貫法の単位である一斗(約18リットル)の容量を持つ四角い缶です。頑丈で密閉性が高く、工場やガレージなどにある塗料やアルコール、飲食店の厨房などにあるサラダ油など重量のある物質の容器としても使用されています。ストックが必要なケースも多いため、業務用として使用している場合、大量に揃えていることも多いのではないでしょうか。今回、高さ約35cmの一般的なサイズの一斗缶を使用して、掲載できる量を算出しました。

積載1つあたりの溝数目安
15

25P170ポールへの積載量
3個分

174cm(25P170)のポールのポールの総溝数66に対して、一斗缶3個分の溝数が45、スリーブで覆う溝が7になるので、残り14の溝が余ります。

ケース2 2リットルペットボトルの場合

飲食店などでは飲料系のストックを多く収納するケースも多いのではないでしょうか。現在、ペットボトルのサイズ・容量は多岐にわたりますが、今回は一般的な大きさの2リットルペットボトル(高さ約30cm)を参考に、スチールラックに掲載しました。なお、飲食店以外でも、防災時の飲料水として従業員用の水を大量に保管していたり、オフィスなどに設置しているウォーターサーバー用の大型ボトルを置いていたりする企業もあると思います。スチールラックの場合、サイズだけでなく荷重性能も高いため(レギュラーシリーズの場合、棚板1枚あたり250kgの耐荷重)、重たい飲料系の積載にも最適な収納です。

積載1つあたりの溝数目安
15

25P170ポールへの積載量
4本分

174cm(25P170)のポールのポールの総溝数66に対して、ペットボトル4本分の溝数が48、スリーブで覆う溝が9になるので、残り9の溝が余ります。

ケース3 A4サイズ用タテ型ファイルの場合

デジタル化を進めている企業は多くあると思いますが、過去の資料などを含めて紙の書類が多くある法人も、いまだ多いと思います。また、医院やクリニックなどの医療現場では、患者のカルテなどの大量の資料を保管しないといけません。そういった場合、できるだけスペースを効率的に使い、限られた場所に大量の収納をすることが求められます。今回、非常に一般的なA4サイズ用のファイル(高さ約31cm)を使用して、スチールラックでの積載量を調べました。

積載1つあたりの溝数目安
12

25P170ポールへの積載量
4冊分

174cm(25P170)のポールのポールの総溝数66に対して、ファイル4冊分の溝数が48、スリーブで覆う溝が9になるので、残り9の溝が余ります。

ケース4 コピー用紙(500枚×5包入)の場合

こちらも紙の収納になりますが、コピー機などで使用する用紙の積載量についてもご紹介します。企業・法人などでは一度に大量に購入し保管するケースもあり、またA4サイズを中心に、さまざまなサイズの用紙を揃えていく必要もあると思います。今回は、500枚入りのパックが5つセットになった段ボール1箱を想定して、スチールラックに掲載してみました。なお、コピー用紙を段ボールで注文する場合、取り出しやすいように手前側の面が開き、1パックずつ取り出しやすくなっています。スチールラックの場合、棚自体がオープンなので、段ボールごと積載し、箱の全面さえ開ければ取り出しやすいのも利点です。また、積載物が見えるので、在庫量なども一目でわかる点もポイントです。

積載1つあたりの溝数目安
10

25P170ポールへの積載量
5箱分

174cm(25P170)のポールのポールの総溝数66に対して、コピー用紙箱5個分の溝数が50、スリーブで覆う溝が11になるので、残り5の溝が余ります。

隠れた収納、天板の活用

ここまでの紹介は、スチールラックの一番下の棚から一番上の棚の間のスペースにおける収納力でしたが、忘れてはいけないのが、天板です。
スチールラックは、天板の上も重要な収納スペースになるので、活用することで収納力はグッとアップします。高さや棚の段数だけでなく、幅や奥行も収納量を決める大切な要素なので、スチールラックならではの収納スペースとしてご活用ください。

ポールはシリーズ展開も豊富

基本的なパーツであるポールは、ルミナスのさまざまなシリーズから展開されています。基本的に、どのポール径のシリーズでも溝の間隔は2.5cmと同じ規格になっています。ポールの長さについては、シリーズ毎に品揃えが異なるので、積載量に応じてポールをお選びください。

レギュラーシリーズ

ルミナスの基幹となるシリーズです。サイズ展開も豊富に取り揃えています。

ライトシリーズ

ポール径19mmで、棚のサイズ展開はルミナスでもNo.1のシリーズです。パーツも豊富なのでカスタムが楽しめます。

ノワールシリーズ

おしゃれなマットブラックで、インテリア性の高さが人気のノワールシリーズ。DIY感覚で気軽にカスタムが楽しめます。

ラテシリーズ

かわいいホワイトカラーがポイントのラテシリーズ。清潔感があり、キッチスペースにもピッタリのシリーズです。


ルミナスラックガイドのその他の記事