クローゼットや押入れの寸法を正しく測ろう!お部屋の採寸方法
春は新生活の時期。就職や入学など新たなスタートを迎える方も多いのではないでしょうか。
1人暮らしや、転勤により、引っ越しを迎える方もいるはずです。新たな家具を買いそろえたりインテリアを考えたりするのは楽しいですよね。でも、1つ注意しておきたいのが、収納スペースの寸法です。クローゼットや押入れの中を測らずに家具を買ってしまうと困ったことになるケースもあります。
そこで今回は、収納家具を買う前に知っておきたい、収納スペースの正しい測り方についてご紹介します。
収納スペースの計測が正しくできていないとどうなる?
クローゼットや押入れには、収納家具や収納用品を利用してさらに整理整頓をしたいところ。しかし、収納スペースを正しく計測して収納家具や収納用品を購入しないと、後々困ってしまうこともあります。
ここでは、適当に計測した場合に起こりうるトラブルをご紹介します。
収納家具が入らない
サイズが合っていないと、押入れやクローゼットに収納家具が入らなくなってしまいます。結局使えず、リサイクルショップで売ったり、誰かに譲ったりすることになってしまうでしょう。
買い直すのも手間がかかるため、サイズをきちんと測り、ジャストフィットする収納家具を選ぶことをおすすめします。
引き出しが出せない
引き出しタイプの収納用品であれば、サイズが合っていないとクローゼットの扉が開かなくなってしまう可能性があります。引き出しが出せないと使い勝手が悪くなるので、収納しづらくなり衣類をしまうのが面倒になることも考えられます。
微妙な隙間ができてホコリが溜まる
サイズが合っていないと、左右や上の空間に隙間ができてしまうこともあります。隙間ができてしまうことでホコリが溜まりやすくなるため、定期的に掃除しなければなりません。掃除の際は、ホコリを掃除するためにいったん収納家具を動かす必要もあります。面倒なので、できるだけ微妙な隙間できてしまわないように気をつけたいところです。
収納スペースの計測に使う道具
メジャー
広いスペースを計測する際は、メジャーを使うのが一般的です。収納スペースの計測におすすめなのは、金属製のコンベックスというメジャーです。先端にツメがついているので、角からしっかりと計測しやすいのがメリットです。金属製のメジャーは、樹脂製のものとは異なり、計測中に曲がってしまう恐れがないので使いやすくなっています。
他には、内寸メジャーがおすすめです。内寸メジャーは、メジャーのケース部分に読み取り窓(小窓)がついています。
狭いスペースを金属のメジャーで正確に測ろうとすると、折り曲げる必要があります。そのため、サイズの読み取りが難しくなります。
内寸メジャーであれば、メジャーを折り曲げて計測する必要はありません。読み取り窓からサイズを読み取るだけなので、狭いスペースでも簡単に測ることができます。
定規
細かい部分を測るなら定規も良いでしょう。ステンレス製かアルミ製のものがおすすめです。プラスチックタイプの定規は、傷がつきやすく、無理な力を入れると変形してしまう恐れがあります。ステンレス製・アルミ製の定規は、耐久性にすぐれていて、温度や湿度による変形がしにくく目盛りの狂いが少ないのが特徴です。
また、定規は狭い場所でも測れるように先端から目盛りが付いているものが良いでしょう。
レーザー距離計
寸法を測るのに使う道具は、メジャーや定規だけではありません。レーザー距離計といって、レーザー光の反射を利用して計測する道具もあります。すばやく、かつ正確に計測できることから建築現場などのプロも使っている道具です。
広い部屋や床から天井までのサイズを測りたいときに役立ちます。インテリアを細部までこだわりたい場合や、定期的に模様替えをする方なら持っておくと良いでしょう。
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寸法の測り方の基本
幅・奥行・高さの3つを測る
収納スペースに収納家具を使う場合は、きっちりと収めるために幅・奥行・高さを測ります。奥行がフィットせず、収納スペースから出てしまうと扉が閉まらないことになってしまいます。扉をあけっぱなしにすると、収納スペース内が見えてしまい部屋の印象が変わってしまうことも。シンプルでスッキリした部屋を作るなら、収納スペースの扉は閉めておいた方が良いです。
また、収納ボックスの中を整理整頓のために仕切りをつけることもあるでしょう。仕切るためのかごなどもジャストフィットするように収納ボックス内も計測します。このとき、収納ボックスの内側から幅・奥行・深さ(高さ)を測ると、ぴったりの仕切りが見つけやすくなります。
収納スペースの中に金具や段差がある場合の測り方
収納スペース内に段差がある場合は、段差を含めずに内側から測っていきましょう。段差を含めたぴったりサイズにしてしまうと段差の上にも家具を乗せることになってしまいます。しかし、段差の上には収納家具が置けないため、段差を含めずに計測する必要があります。
蝶板のような出っ張りにも注意が必要です。蝶番は含めずに内側から計測をしましょう。
長い距離を測る場合の測り方
壁など長い距離を測る場合は、1回で測ることが難しい場合もあるため、2回に分けて測るようにしましょう。メジャーが斜めになってしまわないように壁に沿って測っていきます。次に、先端の金具を壁に突き当ててストッパーをかけ、きりのいいところで目印をつけておきます。反対側からも壁に沿って目印まで測り、最終的に長さを合計します。
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クローゼットの寸法の測り方
クローゼットの寸法の測り方
1.幅の測り方
折り戸を開けて、メジャーを折り戸の内側からレールと平行にして床に当てながら計測します。
2.奥行の測り方
折り戸のクローゼットは、扉を開けると扉の端がクローゼットの中に、少し入り込んでしまうタイプもあります。そのため、クローゼットの奥行を計測する際は、クローゼットの縁の角材から開いた扉の端までを測ります。
3.高さの測り方
高さは、床から天井までを壁に沿って計測します。長い距離を測るので、2回に分けて計測すると良いでしょう。
クローゼットの寸法を測るときの注意点
1. 幅の測り方
厚み分も含めて計測してしまうと、引き出しタイプの収納家具は開かなくなってしまいます。必ずメジャーは折り戸の内側で測るようにしてください。引き戸タイプは、蝶番に気をつけて計測します。
2.奥行を測るときの注意点
クローゼット内に段差(巾木)があることも想定されます。段差がある場合は、その部分は除いて測りましょう。
3.高さを測るときの注意点
クローゼットには、ポールが備えられていて服を掛けることもあるでしょう。そのため、高さを測る際は、天井から床までと、ポールに掛ける服の長さから床までのサイズを測っておくことをおすすめします。ポールに掛ける服の長さを考えると、収納家具に服の裾が当たらずに、スッキリ収納することができます。
また、クローゼットの収納には、高さが調節できる収納ボックスやスチールラックを利用するのがおすすめです。
押入れの寸法の測り方
一般的な押入れの寸法
押入れの幅は、1間で180cmといわれています。しかし、押入れには「京間」や「江戸間」などといった種類があり、サイズが異なることもあります。押入れ収納でも、しっかりと計測しておくことをおすすめします。
押入れの寸法の測り方
1. 幅の測り方
実際の開口を計測します。押入れの片側を開け、メジャーの先端を柱に当てながら、閉まっている戸の内側までを測ります。左右で幅が異なることもあるため、逆側も必ず計測するようにしましょう。
2.奥行の測り方
奥行は、奥にある雑巾ずり(段差)の手前にメジャーを当て、敷居の内側までを測ります。
3.高さの測り方
押入れには、中棚があり、下段と上段に分かれています。高さは、中棚を除き、横の柱に沿って計測します。
上段の高さは、中棚の面から長押の下の部分までを測ります。下段は、中棚の下までの高さを測るようにします。
押入れの寸法を測るときの注意点
1.幅を測るときの注意点
幅を計測する際は、必ず柱部分から測るようにしましょう。中側は、実際の開口よりも広くなっている場合があります。そのため、押入れの中側に合わせた収納ボックスや引き出しを用意すると柱にぶつかって開かなくなってしまう恐れがあります。そもそも収納ボックスが入れられないというリスクもあります。中側ではなく、柱部分から測りましょう。
2.奥行を計測するときの注意点
奥行を計測する際は、雑巾ずりに注意が必要です。雑巾ずりとは、押入れの下の部分にある出っ張りのことです。2センチほど出っ張っているので、雑巾ずりを除いた部分を測るようにしましょう。雑巾ずりの上には、収納用品を置けないのでご注意ください。
3.高さを測るときの注意点
中棚の裏は、凹凸があり、表で見るよりも高い構造になっています。そのため、下段の高さを測る際に、中棚の裏側部分まで測ってしまうと収納家具が入らない場合もあります。中棚の裏側部分は除いて、中棚の下端までを測るようにしましょう。
[categorylink url=”/category/scene/wardrobe-hangerrack/” title=”衣類・洋服収納”]
おわりに
今回は、クローゼットや押入れの寸法の正しい測り方をご紹介しました。
クローゼットや押入れの収納力をより上げるには、収納家具・収納用品の活用が大切です。ただし、クローゼットや押入れに収納家具・収納用品をジャストフィットさせるには、正しい計測が必要です。凹凸部分や扉を開けた際の厚みなどに気をつけながら、収納スペースを測るようにしましょう。
スチールラックは、サイズ展開が豊富なので、収納スペースの寸法にぴったり合うものが見つけやすくおすすめです。
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